
その他(かかりつけの方へ)
その他(かかりつけの方へ)
発熱し、咳・鼻水・咽頭痛があれば「かぜ」(ウイルス性上気道炎)を疑います。多くのかぜは解熱薬などで症状を和らげることで自然に治っていくものですが、中には重症化する病気や抗菌薬が必要な場合があります。また、かぜではない病気のこともあり注意が必要です。当院では院内感染防止のため、感染症症状のある方は一般外来の方と接触がないように動線を分けて診療を行っています。
高齢者や基礎疾患をお持ちの方は重症化する場合があり、抗ウイルス薬(タミフル・パキロビットなど)による治療をお勧めします。抗ウイルス薬の使用により熱が下がるまでの時間を短くしたり、入院治療を要する状態まで悪化するのを防ぎます。予防接種(ワクチン)があるので、流行する前に接種しておくことがお勧めです。
喉の痛み、38度以上の発熱、首のリンパ節が腫れる、咳がないことが特徴です。喉を綿棒でこすって検査を行い診断します。抗菌薬の内服で熱が下がりますが、熱が下がらない場合は扁桃周囲膿瘍などの合併症に注意が必要です。
かぜがぶり返した場合(一度良くなった後に再度高熱が出て症状が悪くなった場合)は肺炎の可能性を疑います。他にも亜急性甲状腺炎など、風邪に似た症状を出す疾患は多数あり、血液検査やレントゲン検査が必要な場合があります。
現在流行中の感染症に関する情報:兵庫県感染症情報センター
感染症治療に関するガイドライン:亀田総合病院感染症ガイドライン
大腸癌、腸管炎症などの狭窄性器質性便秘症、甲状腺機能低下、糖尿病、パーキンソン病などに注意が必要です。オピオイド、抗コリン、三環系抗うつ薬、抗精神病薬などが原因となっている場合もあります。必要に応じて採血、便潜血検査、CT検査を実施しています。大腸内視鏡検査が必要と思われる場合は連携医療機関に依頼しています。便秘の治療は薬を用いる方法と薬以外の方法があります。
以下の場合は特に注意が必要です。
・排便習慣の急激な変化
・血便
・6ヶ月以内の予期せぬ3kg以上の体重減少
・発熱
・関節の痛み
・50歳以上での発症
・過去に大腸の病気にかかっている、家族に大腸の病気の方がいる
・十分量の食物繊維(25g)、多くの水分摂取(2L)
・ヨーグルトなどの乳酸菌食品
・キウイフルーツ、プルーン、サイリウム(オオバコ)
・小麦よりも米や豆類由来の食物繊維
・有酸素運動
・1日15分、週5回の腹壁マッサージ
・便を軟らかくする下剤(酸化マグネシウム、モビコール、ラグノスNF経口ゼリー、アミティーザ)
・大腸を動かす薬(センノシド、ピコスルファーとNa、大建中湯)
・両方の効果があると思われる薬(リンゼス、グーフィス)
参考文献:便通異常症診療ガイドライン2023年
漢方薬は器質的疾患は明らかでなくとも症状があり治療を希望される方にお勧めしています。例えば以下の症状は漢方薬の適応があります。症状に合わせた短期投与を原則とし、併用は2剤までとしています。
・風邪
・冷え性
・更年期症状
・咽頭違和感
・むくみ
・元気がない、だるい
・肥満+便秘