頭部外傷|頭痛・認知症もりた脳神経クリニック|神戸市東灘区の脳神経外科

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頭部外傷

頭部外傷|頭痛・認知症もりた脳神経クリニック|神戸市東灘区の脳神経外科

頭のケガ(頭部外傷)について

頭部外傷について

頭を強く打つと、時に頭の中や骨に問題が起きることがあります。これは重大な状態になる可能性があるので、適切な対応が必要です。
当院では、頭のケガを3つのグループに分けて考えています。

  • お子様の場合
  • 大人の場合
  • スポーツでのケガの場合

頭をケガした患者さんが来院された場合、まずは受傷状況や経過、意識レベル等から確認します。緊急性が高いと判断した場合は、優先的に診察を行います。
頭のケガで心配な方は、予約なしでも診察を受けることができます。ご心配なことがあれば、遠慮なくご相談ください。

お子様の頭のケガについて

お子様の頭のケガで心配な状況には、以下のようなものがあります。

  • 高いところ(1.5メートル以上、2歳未満の場合は0.9メートル以上)からの転落
  • 5段以上の階段からの落下
  • その他、強い衝撃を受けたと思われる場合

また、以下のような症状がある場合は要注意です。

  • 意識を失った
  • 記憶がなくなった
  • 吐き気や嘔吐がある
  • けいれんがある
  • いつもと様子が違う(親から見て)

医師は、お子様の意識状態や体の動き、傷の様子などを注意深く確認します。これらの確認で問題がないと判断された場合、ほとんどの場合(99%以上)大丈夫です。
ただし、帰宅後も新しい症状が出てこないか、お子様の様子をよく見ていただく必要があります。
CT検査が必要な場合もありますが、お子様の体への影響を考えて、必要最小限の範囲で行います。

大人の頭のケガについて

当院に来られる大人の方の多くは、軽い頭のケガです。例えば、少しぼんやりしていたり、短時間意識を失ったり、事故の記憶があいまいだったりする程度です。
大人の場合、子供とは違う基準でCT検査を行うかどうかを決めています。特に注意が必要なのは高齢者の転倒による頭のケガです。最初は大丈夫そうに見えても、後から症状が悪化することがあるからです。そのため、60歳以上の方が頭を打った場合は、CT検査をお勧めしています。
また、以下のような場合は特に注意が必要です。

  • 60歳以上の方
  • 血液をサラサラにする薬を飲んでいる方
  • どうやってケガをしたか覚えていない場合
  • 手をつくなどの防御動作なしで転んだ場合
  • 1.5メートル以上の高さや5段以上の階段から落ちた場合
  • 意識を失った、または事故の記憶があいまいな場合
  • 吐き気や嘔吐がある場合
  • けいれんがある場合
  • 頭痛がある場合

これらの症状がある場合は、医師に詳しく伝えてください。適切な検査や治療を行います。

スポーツでの頭のケガについて

ラグビーやボクシング、サッカーなどのスポーツをしているときに、頭を打つことがあります。以下のような症状がある場合は、すぐに病院に行くことをおすすめします。

  • 強い頭痛
  • 物が二重に見える
  • 手足の力が入らない、またはしびれる
  • けいれん
  • 意識がはっきりしない
  • 吐き気や嘔吐

頭の中に出血がなくても、頭を打った後に次のような症状がある場合は「脳震盪(のうしんとう)」の可能性があります。

  • 頭痛
  • めまい
  • 吐き気
  • ふらつき
  • 気分の変化
  • 睡眠の変化
  • 物事を考えたり覚えたりすることが難しくなる

脳震盪は注意が必要な状態です。特に体が接触するスポーツに戻る場合は、慎重に判断する必要があります。
当院では、SCAT5を用いた客観的評価を行い、安全にスポーツに戻れるようサポートします。

頭部外傷後の高次脳機能障害について

頭を強く打った後、時に「高次脳機能障害」と呼ばれる症状が現れることがあります。これは、脳全体に影響が及ぶことで起こる障害です。
主な症状には以下のようなものがあります。

  • 物事を計画し、実行する能力の低下
  • 注意力や集中力の問題
  • 社会生活での行動の変化

当院では、これらの症状に対して専門的なリハビリテーションプログラムを提供しています。患者さんの状態に合わせて、日常生活の改善を目指します。