パーキンソン病外来
パーキンソン病外来

こうした変化は、脳の中でドパミンという神経伝達物質が少しずつ減っていく、パーキンソン病の初期サインかもしれません。
もりた脳神経クリニックでは、脳神経内科専門医が、丁寧な問診・神経学的診察と必要な画像検査により、パーキンソン病かどうかをきちんと見極めます。診断がついた後は、お一人おひとりの生活に合わせて長期にわたり薬剤を調整し、通所リハビリ・訪問看護・ケアマネジャーと連携しながら、住み慣れた地域で安心して過ごせる毎日を支えます。
パーキンソン病は、脳の中の「黒質」という部位の神経細胞が少しずつ減っていくことで、ドパミンという神経伝達物質が不足し、体の動きがスムーズにいかなくなる病気です。
60歳以降に発症することが多く、日本では人口10万人あたり100〜180人と推定されており、高齢化に伴って患者さんは年々増えています。ゆっくり進行する病気ですが、適切な薬物療法とリハビリを継続することで、長期間にわたり日常生活を続けることができます。
※ 40歳以下で発症する「若年性パーキンソン病」もあり、ご家族に同じような症状の方がいる場合は遺伝的な要因も考慮します。
以下のような症状があり続いているようでしたら、一度ご相談ください。早めの受診が、早期診断と適切な治療開始につながります。
パーキンソン病では、運動症状が出てくる数年〜10年以上前から、以下のような症状がみられることがわかってきました。早期診断のヒントになります。
※ これらの症状は他の病気でも起こります。ご自身で判断せず、まずは脳神経内科の専門医にご相談ください。
パーキンソン病の診断は、画像検査だけで決まるものではなく、症状の経過と神経学的診察が最も重要です。当院では脳神経内科専門医が、初診時から十分な時間をかけて丁寧に診察します。
丁寧な問診と神経学的診察
発症の経過、左右差、薬剤歴、ご家族歴、便秘や睡眠など非運動症状の有無まで詳しくお伺いします。診察では振戦・固縮・無動・姿勢反射障害の4徴候を中心に評価します。
他の病気を見分けるための検査
パーキンソン病に似た症状を起こす病気(脳血管性パーキンソニズム・正常圧水頭症・進行性核上性麻痺・多系統萎縮症・薬剤性パーキンソニズムなど)を見分けるために、頭部MRI・採血・必要に応じてDATスキャンやMIBG心筋シンチグラフィを行います。
DATスキャン・MIBG心筋シンチグラフィなどの核医学検査は当院では実施できないため、連携病院に検査を依頼し、結果は当院で責任を持って説明・治療方針に反映します。
診断結果のご説明と治療方針の相談
検査結果がそろった段階で、診断名・現在の進行度・今後想定される経過・治療の選択肢を、ご本人とご家族にわかりやすくお伝えします。気になることは何でも遠慮なくお尋ねください。
パーキンソン病の治療では、不足したドパミンを補う薬剤を中心に、症状・年齢・生活スタイルに応じて組み合わせていきます。「効きすぎ」「効果が切れる」「副作用」とのバランスをとりながら、長期にわたり微調整を続けることが何よりも大切です。
発症から数年が経つと、「薬が効いている時間が短くなる(wearing-off現象)」「思いがけず体が動きすぎる(ジスキネジア)」「急に動けなくなる(on-off現象)」といった運動合併症が起こることがあります。当院では症状日誌をもとに服薬タイミング・用量を細やかに見直し、必要に応じて貼付剤や持続性製剤への切り替えも行います。
デバイス補助療法(DBS:脳深部刺激療法、レボドパ持続経腸療法など)が望ましいと判断した場合は、専門病院へ円滑にご紹介します。導入後の継続管理は当院で引き続き行うことが可能です。
パーキンソン病は薬物療法だけでなく、リハビリと生活環境の調整がとても重要です。当院では併設の通所リハビリと、地域の訪問看護ステーション・居宅介護支援事業所と密に連携し、診察室の外でも患者さんの生活を支える体制を整えています。
作業療法士が、パーキンソン病の方の動きづらさに合わせたリハビリプログラム(すくみ足対策、姿勢保持訓練など)を提供します。
通院が困難になった場合や、ご自宅での生活動作にきめ細かな支援が必要な場合は、地域の訪問看護ステーションと連携し、自宅での服薬管理・転倒予防・嚥下評価などを継続的にサポートします。
介護保険の主治医意見書の作成、ケアプラン作成のための情報提供、サービス担当者会議への参加など、ケアマネジャーとの連携を密に行います。「どこに相談したらよいかわからない」という段階からご相談いただけます。
当院で実施できる検査と、連携病院に依頼する検査を一覧でご紹介します。連携病院での検査結果は、すべて当院で責任を持って説明・治療方針に反映します。
※左右にスクロールできます。
| 検査 | わかること | 実施場所 |
|---|---|---|
| 問診・神経学的診察 | 運動症状(ふるえ・固縮・無動・姿勢反射障害)と非運動症状(嗅覚低下・便秘・REM睡眠行動異常など)を丁寧に評価します。 | 当院(脳神経内科専門医が担当) |
| 頭部MRI | 脳梗塞・正常圧水頭症・脳腫瘍など、パーキンソン症状を起こす他の病気との鑑別を行います。 | 連携医療機関で予約検査 |
| DATスキャン(ドパミントランスポーター検査) | 脳内でドパミンを取り込む線条体の働きを画像化し、パーキンソン病かどうかの鑑別に用います。 | 連携病院に依頼(後日、当院で結果説明) |
| MIBG心筋シンチグラフィ | 心臓の交感神経機能を評価する核医学検査。パーキンソン病・レビー小体型認知症で取り込み低下がみられ、他のパーキンソン症候群との鑑別に有用です。 | 連携病院に依頼(後日、当院で結果説明) |
| 認知機能検査(MMSE・MoCA-J など) | パーキンソン病に合併しやすい認知機能低下(PDD・DLB)を早期に把握し、治療方針に反映します。 | 当院 |
| 採血(一般・甲状腺機能ほか) | パーキンソン症状を起こしうる甲状腺疾患・電解質異常などを除外します。 | 当院 |
電話:078-856-0234(受付時間内)
※ WEB予約の際は、脳神経内科(初診)を選択ください。
※ パーキンソン病の初診は、症状の経過を詳しく伺うためお時間を頂戴します。可能であれば、これまでの経過がわかる方とご一緒にお越しください。お薬手帳・他院の紹介状・画像データ(CD-R)がある場合はご持参ください。