めまい・ふらつき|もりた脳神経クリニック(神戸市東灘区)

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めまい・ふらつき

めまい・ふらつき|もりた脳神経クリニック(神戸市東灘区)

めまい・ふらつきで悩んでいませんか?

「急にぐるぐると目が回った」「立ち上がったときにふわっとした」「歩くとよろける」——
そのような症状を経験したことはありますか?めまいは非常に多くの方が抱える症状ですが、その原因は耳の病気から脳の病気、さらには内科的な全身疾患まで幅広く、適切な診断が重要です。

当院では、脳神経外科・脳神経内科の専門性を軸としながら、内科的な原因も含めた総合的な視点でめまいを診療しています。

まず知っておきたい:めまいの原因はさまざまです

めまいは、原因がどこにあるかによって大きく分けられます。

1. 末梢性めまい(耳・前庭神経が原因)

内耳や前庭神経の異常によるめまいです。めまい全体の約80〜90%を占め、代表的な疾患として以下があります。

疾患名 特徴
良性発作性頭位めまい症(BPPV) 寝返りや起き上がりなど頭を動かしたときに数十秒の回転性めまい。耳石の移動が原因。
メニエール病 数十分〜数時間のめまい発作を繰り返す。耳鳴り・難聴・耳閉感を伴うことが多い。
前庭神経炎 突然の強い回転性めまいが数日間持続。耳鳴りや難聴は伴わないことが多い

2. 中枢性めまい(脳が原因)

小脳や脳幹の障害(脳梗塞・脳出血・脳腫瘍など)によって起こるめまいです。生命に関わる場合があるため見逃してはなりません。

めまいの程度は末梢性より軽いことも多く、「これくらいなら大丈夫」と自己判断してしまいがちなため注意が必要です。

国立循環器病センターの調査では、めまいで受診した患者の約12%に脳梗塞が確認されています。

3. 内科的・その他の原因によるめまい

実は、耳でも脳でもなく、全身的な疾患がめまいの原因となるケースも少なくありません。当院では以下のような疾患も念頭に置いて診療しています。

原因 主なめまいの特徴
起立性低血圧 立ち上がったときにふわっとする、気が遠くなる感じ
薬剤性 降圧薬・睡眠薬・抗不安薬などの副作用によるふらつき
貧血 動作時のふらつき・動悸・倦怠感を伴う
低血糖 空腹時や食後のめまい・冷汗・手の震えを伴う
心不全・不整脈 動悸・息切れを伴うめまい、失神に近い感覚
うつ・神経症(心因性) 持続するふわふわ感・慢性的な浮動感。心理的ストレスとの関連

めまいの診断では、これらの原因を見落とさないよう、問診・血液検査・心電図なども組み合わせて評価しています。

こんな症状があれば、すぐに受診・救急を

以下の症状をめまいと同時に感じた場合は、脳卒中の可能性があります。すぐに救急車を呼ぶか、脳神経専門の医療機関を受診してください。

  • 激しい頭痛が突然起きた
  • ろれつが回らない・言葉が出にくい
  • 手足に力が入らない、しびれがある
  • 物が二重に見える
  • まっすぐ歩けない・立てない
  • 意識が朦朧とする

「回転性のめまい=耳の病気」とは限りません。小脳や脳幹の梗塞でも、強い回転性めまいが生じることがあります。

当院でのめまい診療について

問診・神経学的診察

めまいの性状(回転性か浮動性か)、持続時間、頭を動かしたときの変化、耳鳴り・難聴の有無、随伴する神経症状などを丁寧にお聞きします。また、服用中のお薬や生活習慣、全身状態についても確認します。
歩行・眼振・協調運動などの神経学的診察を行い、原因の鑑別を行います。

フレンツェル眼鏡による眼振検査

当院ではフレンツェル眼鏡を使用した眼振検査を行っています。フレンツェル眼鏡は眼振(目の不随意な揺れ)を観察するための専用眼鏡で、BPPVを含む末梢性めまいの診断に重要な検査です。頭の向きを変えながら眼振の有無・方向・特性を確認し、末梢性か中枢性かの鑑別に役立てます。

CT検査(当日可能)

脳卒中(脳出血・脳梗塞)が疑われる場合、当院では予約なしでも当日にCT検査を行い、その場で結果をご説明します。

ただし、急性期の脳梗塞はCTのみでは完全には除外できない場合があります。CT検査で異常が明らかでなくても症状から脳梗塞が強く疑われる際は、連携施設でのMRI検査(拡散強調画像)をご案内しています。

血液検査・心電図

貧血・低血糖・電解質異常・甲状腺疾患などの内科的な原因を調べるために血液検査を行います。また、不整脈が疑われる場合には心電図検査も実施しています。

頸動脈エコー

動脈硬化が疑われる場合、頸動脈の状態を超音波で確認します。脳梗塞リスクの評価にも役立てています。

「まず耳鼻科か脳神経科か迷っている」という方もお気軽にご相談ください。

脳や内科的な問題が否定された場合や、耳鼻科専門的な精査・治療が必要な場合は、適切な専門機関へご紹介しています。

代表的なめまい疾患の解説

良性発作性頭位めまい症(BPPV)

めまいの中で最も頻度が高い疾患です(日本めまい平衡医学会 BPPV診療ガイドライン2023年版)。

内耳にある耳石(炭酸カルシウムの結晶)が三半規管内に迷い込むことで、頭を動かすたびに強い回転性めまいが引き起こされます。

特徴的な症状

  • 寝返りをうつとき・起き上がるときにぐるぐると目が回る
  • めまいは数秒〜30秒程度で治まることが多い
  • 耳鳴りや難聴は伴わない

当院での診断

フレンツェル眼鏡を用いた頭位眼振検査(Dix-Hallpike法など)で特徴的な眼振パターンを確認し、診断します。

治療

薬ではなく、耳石を元の位置に戻す頭位変換療法(エプリー法など)が第一選択です(ガイドラインで有効性が確立されています)。当院でも必要に応じてエプリー法を実施しています。

再発率は1年以内で15〜18%、3年以内で30〜50%程度とされており、再発時も同様の治療が可能です。ビタミンDの低下や骨粗しょう症が再発リスクとなることが報告されており、繰り返す場合は採血での評価も行います。

メニエール病

内耳の内リンパ液が過剰に溜まる「内リンパ水腫」が原因と考えられています。

特徴的な症状(日本めまい平衡医学会 2017年診断基準)

  • 数十分〜数時間の回転性めまい発作を繰り返す
  • めまいに伴って、耳鳴り・難聴・耳閉感が変動する
  • 他の疾患が除外されている

当院での対応

問診・眼振検査などを行い、メニエール病が疑われると判断した場合は耳鼻咽喉科専門医にご紹介しています。難聴・耳鳴りなどの聴覚症状を伴う疾患の精査・治療は、耳鼻咽喉科での専門的な管理が適切と考えています。

前庭神経炎

前庭神経(内耳と脳をつなぐ神経)の炎症により、突然の強いめまいが数日間続く疾患です。ウイルス感染が関与すると考えられています。

特徴的な症状

  • 突然の激しい回転性めまいが24時間以上持続する
  • 耳鳴りや難聴は伴わないことが多い
  • めまい発作は通常1回で終わることが多い(繰り返すメニエール病との鑑別点)

当院での対応

神経学的診察・眼振検査で前庭神経炎が疑われる場合は、脳疾患を否定した上で耳鼻咽喉科専門医にご紹介しています。急性期の加療や前庭リハビリテーションは耳鼻咽喉科・リハビリ専門施設との連携で対応しています。

よくある質問

めまいで脳神経外科を受診していいのですか?

はい、ぜひご来院ください。めまいの背景に脳の病気や内科的な疾患が隠れていないかを確認することは非常に重要です。「耳鼻科に行くべきか脳神経科に行くべきか分からない」という方も、まず当院で診察を受けていただき、必要に応じて適切な専門科へのご紹介を行います。

CT検査だけで脳梗塞は分かりますか?

CTは脳出血や大きな梗塞の確認に有効ですが、発症直後の急性期脳梗塞はCTでは写りにくいことがあります。症状から脳梗塞が疑われる場合は、連携施設でのMRI検査(拡散強調画像)をご案内しています。

めまいが続いているが、耳鼻科と脳神経科どちらに行けばいい?

どちらに行っても構いません。当院では、脳や内科的な原因のチェックを行い、耳鼻咽喉科的な精査・治療が必要な場合はご紹介するという形で連携しています。「まずどこかで診てほしい」という方は当院にご相談ください。

めまいはいつ受診すべきですか?

めまいに加えて、激しい頭痛・ろれつが回らない・手足のしびれや麻痺・意識障害などがある場合はすぐに救急受診してください。そのような症状がなくても、めまいが繰り返す・日常生活に支障が出ている・薬で改善しないときはご相談ください。

まとめ

末梢性めまい 中枢性めまい 内科的原因
主な原因 耳・前庭神経(BPPV・メニエール病・前庭神経炎など) 脳(脳梗塞・脳出血・脳腫瘍など) 起立性低血圧・貧血・薬剤・心疾患・うつなど
緊急性 低い(日常生活への影響大) 高い(命に関わる場合あり) 疾患による
こんな症状に注意 繰り返す・悪化する 頭痛・しびれ・麻痺・ろれつが回らない 動悸・失神・全身症状を伴う

めまいは原因が多岐にわたります。「脳の病気でないか」を確認しながら、内科的な原因も含めて総合的に診断・治療の方針を立てることが大切です。

もりた脳神経クリニックでは、神戸市東灘区を中心に、めまい・ふらつきでお悩みの方を総合的に診察しています。

まずはお気軽にご相談ください。

参考文献

  • 良性発作性頭位めまい症(BPPV)診療ガイドライン 2023年版(日本めまい平衡医学会)
  • 前庭神経炎診療ガイドライン 2021年版(日本めまい平衡医学会)
  • 日本神経治療学会「標準的神経治療:めまい」